自然環境調査
工事の緑化で使われる外来牧草が
ニホンジカの越冬を手助けしていることを知っていますか?
ニホンジカが増えすぎた南アルプスで
ついに土を押さえる植物がなくなって
土がどんどん流れ出していることを知っていますか?
そのニホンジカが今度は北アルプスで広がっていることを。
日本の多湿で、四季折々の環境は、
世界的に見ても生物の豊かな自然を育んできました。
その中でも長野県は、高山帯から低山帯までの標高差をもち、
北は日本海側の気候、東~南は太平洋側の気候の影響を受けて、
実に多様な自然をもつ地域です。
今改めて、私たちの暮らしや感性を育んできた地域の自然の豊かを見直し、
それらを活かすような環境づくりが求められています。
私たちの事務所では、その第一段階として、
その地域にどんな植物や動物が生息しているのか、
レッドリストのような貴重な生物、湿原のような貴重な環境があるのか・・・を
現地の調査によって明らかにします。
その上で、これらを保全し、共存を目指すような設計や工事等、
具体的な方法を提案していきます。
長野県各地を調査してきた経験を活かして、
その地域にとって、そこに暮らす人々にとって、
大切にしたい本当に豊かな自然環境を探ります。
写真: クマタカ / イノシシに荒らされた高層湿原 / 沢沿いに咲くクリンソウ
<主な経歴・実績>
・長野冬季オリンピック環境影響評価調査(長野県)
・国営アルプスあづみの公園自然環境影響調査業務/猛禽類(旧建設省)
・県営烏川渓谷緑地事業に伴う環境調査/植物・猛禽類(長野県豊科建設事務所)
・砂防工事や林道工事に伴う自然環境調査(長野県各砂防事務所、地方事務所)
・青森県下北半島自然環境調査調査/植物・猛禽類(青森県)
・千曲市で確認されたマルミノウルシの生育環境調査(長野県植物研究会誌)